Architect's Notes
JOURNAL
2026.09.02 現場レポート
無垢オーク材と大谷石のコントラスト。鎌倉の現場より
現在、神奈川県鎌倉市で進行中の住宅プロジェクト。木工事が佳境を迎え、リビングの壁面に大谷石(おおやいし)を貼り込む作業が行われています。
自然素材が醸し出す「陰影」の深さ
大谷石は栃木県宇都宮市で採掘される凝灰岩で、温かみのある多孔質な表情と柔らかな風合いが魅力です。今回は、挽き板オークの床材と組み合わせることで、木の温もりと石の重厚感が絶妙な緊張感を生み出しています。
日中は中庭からの自然光によって石の凹凸に繊細な陰影が走り、夜間はアッパーライトの間接照明によって幻想的な表情を見せてくれます。均一な工業製品にはない、自然物ならではの「不完全な美」を日常の中で感じていただければ幸いです。